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フォーラムは震災の後、国内外の映画人に呼びかけて被災地の映画ファンへ向けての
メッセージを募りました。反響は予想をはるかに上回り、100人を超える監督や俳優
が応援メッセージをお寄せ下さいました。 (お寄せいただいたすべてのコメントはこちらでご覧いただけます) その中で、ヴィム・ヴェンダース監督は次のように語られました。 「日本映画の巨匠達から多くを得て学んだ映画人として、そして日本文化の熱狂的なファン、友人として、日本を襲った困難に対してこれ以上ないほど打ちのめされています。他の多くの人たちと同様に、なすすべもなくテレビを見ながら、自分には何ができるのだろうかと自問しています。映画には癒す力があるはずです!よって、私はここで東北と関東の映画館の皆さんにお約束します。可能な限り早くそちらに行っ て、映画を上映し(もちろん無料で)、地域の観客のみなさんと語りあおうと思います。その時まで、みなさんのことを想っています。」 そして10月27日、何とその約束を果たしに、ヴェンダース監督は新作『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』を携えてフォーラム福島に来てくださいました! 映画を鑑賞し終えた劇場いっぱいの観客の前に、ヴェンダース監督が登場しました。 「皆さんこんばんは。私は震災の後、『Pina』のキャンペーンで世界の各地を回っていました。どの街に行っても福島のことを考えていたので、できるだけ早く福島に来たいと思っていました。今日はお集まりいただき、どうもありがとうございます。」 そして会場から質問を受け付けました。舞踊家、ピナ・バウシュと映画を作ることになったいきさつ、彼女の突然の死、そして一度は断念したこの作品を完成させようと思った理由などについて、とても真摯に語ってくださいました。
司会者が「最後の質問です」と言ったところでヴェンダース監督は、 「私の方から皆さんに質問があります。皆さんはお元気ですか?このような過酷な状況に置かれた皆さんのために、私が、私達ができることは何ですか?どうか教えてください。」と観客に問いかけました。 それに対して、フォーラム福島で20年以上前にヴェンダース監督の『ベルリン天使の詩』を観たという方は、 「アートを作る人たちは、この事態を受け止め、消化して、そして作品で表現してください。そうして作られる作品を私たちは楽しみにしています。それを力にしたいと思います。ですから作品を作り続けてください。」と答え、会場からはそれに呼応する拍手が沸きました。
ヴェンダース監督は、 「私は映像作家として、これまで自分の目を信頼してきました。今日、飯館村の田んぼに立った時、私の五感を通して見えたのは天国のような場所でした。しかし、線量計が示していたのは全くその逆だったのです。私は初めて、自分の目が信じられませんでした。」と言い、こう続けられました。 「ここにいる皆さんには、二度と同じような事故を起こしてはならないと、世界に訴えていく責任があります。私も何ができるか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。『カサブランカ』のラストシーンのセリフにあるように、This is the beginning of a beautiful friendship、これは私たちの友情の始まりに過ぎません。今回の訪問は、最後ではなく、1回目なのです。また会いましょう。」 感激の拍手に場内が沸き、その中をゆっくりと監督が退場されました。
トークの後には、劇場の前でヴェンダース監督がサインや写真撮影に応じてくださり、監督が出発された後もたくさんの方々が興奮冷めやらぬ様子でその場に残ってい ました。 ヴェンダース監督、そして今回の福島訪問を実現してくださった関係者の方々、本当にどうもありがとうございました! |
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(C) 2010 NEUE ROAD MOVIES GMBH, EUROWIDE FILM PRODUCTION |
『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』 2012年2月25日公開 (フォーラムでは順次公開いたします) 名匠ヴィム・ヴェンダースが、アート系作品世界初の最新3Dに挑む。 すべての映画、観劇ファンの概念を覆す、五感の限界をぶち壊す映像革命!! 2009年、世界中のファンに惜しまれながらこの世を去った天才舞踊家ピナ・バウシュ。 彼女の遺した不朽の名作と生きた軌跡を、彼女の20年来の友人であり、音楽ドキュメンタリーの金字塔『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のヴィム・ヴェンダースが3D映画化。 最新3Dカメラは縦横無尽に舞台上を駆け巡り、ダンサーたちの動きはもちろん、表情、迸る感情までをもダイナミックかつ繊細に捉え、その驚異の映像は“観劇”とは全く異なる“未知なる臨場感”をスクリーンに映し出す。 本年のベルリン国際映画祭で初披露された本作は、世界中の賞賛を浴びた。 今、魂が戦慄する衝撃と、心を愛で満たす感動を、あなたに─ 監督・脚本・製作:ヴィム・ヴェンダース 出演:ピナ・バウシュ、ヴッパタール舞踊団ダンサー 原題:PINA/104分/ドイツ、フランス、イギリス映画/カラー/ヴィスタ/SRD 『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』公式サイトはこちら |